団体紹介
最終更新日:令和6年8月18日
設立年月日 | 昭和56年12月6日 |
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代表者名 | 高橋 幸夫 |
連絡担当者名 | 高橋 幸夫 |
住所 | 土浦市永国東町14-1 |
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TEL | 029-822-1895 |
FAX | 029-822-1895 |
yqrgp968@yahoo.ne.jp |
団体詳細
会員数 | 38名 |
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会員の年齢層 | 50代 |
会費等 | 入会金1,000円(内訳:NPO法人茨城県断酒つくばね会500円、土浦霞ヶ浦断酒会500円)会費月1,000円 |
主な活動地域 | 四中地区コミュニティセンター(四中地区公民会) |
活動日・時間帯 | 第1・第3週 日曜日 13時30分~16時00分、第2・第4週 土曜日 19時00分~20時30分 |
活動分野 |
【健康・福祉】
健康・福祉に関する活動全般,障害者福祉 【子育て】 子どもの健全育成に関する活動全般 |
活動内容 | NPO法人 茨城県断酒つくばね会(土浦市)の支部として、土浦霞ヶ浦断酒会の活動を行っています。 |
活動目的 | 近年のアルコール依存症者は、女性、若年者、高齢者へと拡がりをみせていす。これらの問題を踏まえ酒害問題を減少・根絶する為アルコール依存症に関する啓蒙を行い、酒害の及ぼす社会悪の防止に努め共に、自らの意志により断酒生活を実行しようとする者と酒害者家族の、社会性回復の推進を図り、もって広く保健、社会福祉に寄与する為に活動しています。 |
新着情報
活動報告
私が断酒会に入会したのは 3 年 8 月前の 2020 年 9 月、ち ょうど世の中がコロナ全盛期の頃でした。
今日は、この会につながる前から、今日(こんにち)にい たるまでの話を簡単に話したいと思います。
私はもともと関西・奈良で生まれ育ち、高校卒業後、進学 を機に上京し、就職してから茨城に移り住み、16 年目にな ります。
自分の子どものころからの性格を思い出すと、周りの人に なかなか本心を言えない、困ったことがあっても相談できず に、多少無理をしてでもできるだけ一人でなんとかしようと する、人に頼ることが苦手な性格でした。
高校を卒業して上京後、大学で入った国際交流のサークル で知り合った韓国人の友人から、韓国ではアルコール度数 25 パーセントのチャミスルという焼酎をストレートで飲む ことを教えてもらいました。
25 パーセントの焼酎は、アル コール度数の低い酎ハイやビールよりもすぐに酔っぱらえ ました。
ただ、20 代の頃は、お酒を飲むと普段あまり人に 気持ちを話せない自分が心を開けるし、仲間と楽しい時間を 過ごせる、お酒というものは便利なものだ、という程度にし か考えていなかったのだと思います。
そして、アルコール度 数度のきついお酒を飲めばすぐに酔っぱらって、心のストッ パーが外れて解放されるということを覚えたのも、ちょうど 20 代のこの頃だったと思います。
今思うと、自分のお酒の飲み方がおかしいと感じ始めたの は、今から 10 年前の 30 歳を過ぎたころです。
ちょうどその 頃に仕事で部署異動があって、就職後勤務していたつくば市 から東京都内勤務になり、仕事の内容も入社後の研究職から 2 一変して、組織の中で人を相手にする事が仕事の中心なりま した。
もともと人とぶつかったり、意見を出して、誰かと折 衝をしたりすることが苦手だった自分は、日に日に悩み事が 増えるようになり、いつしかそのストレス解消の手段として、 昔覚えた強い度数のお酒を大量に飲むようになりました。
何 か嫌なことがあった時、夜眠れないときに、楽しくもなく、 一人でただただ何かから逃げるように、問題から目を逸ら すためにお酒を飲む。家で飲む時間も、はじめは平日の夜だ け、土日の夜だけでしたが、いつからか、土日のまだ太陽の 出ている時間から飲むようになり、次第に朝起きて、枕元に 置いてあったお酒を起きた瞬間に喉に流し込むような状態 になっていました。
最後には、家庭や仕事そっちのけで、全 てにおいてお酒優先、お酒が第一の生活になっていました。
お酒を飲み続けているうちに、性格は自己中心的になり、周 りの話にも一切耳を傾けず、何事もお酒を飲んでいるのは自 分のせいではなく周りのせい、他人のせい、そんなひどい飲 み方でした。
お酒は自分の一番近い人から順番に傷つけたと思います。
20 代半ばの頃に結婚して、去年の 3 月末までは、妻と二人 の娘と一つ屋根の下で生活をしていました。
お酒の飲み方が おかしくなってから、家ではいつも酔っぱらっている夫・父 親を見て、家族がどれだけのつらい気持ちを抱えていたのか、 当時お酒に取りつかれていた私には、まったくそのようなこ とを想像する心の余裕はありませんでした。
今中学 2 年生に なる長女が小学校 3,4 年の頃、妻と家の近くの公園に行った ときにこういったそうです。「なんで、他の家のパパはああ やって遊んでくれるのに、うちのパパは家でお酒ばっかり飲 んでるの?なんで遊んでくれへんの?」当時その言葉を妻伝 いで聞いてもなお、私はお酒を飲むことを選んでいました。
ようやく医療につながることができたのは、今から 4 年前 の冬頃です。お酒の飲みすぎで心身の不調をきたし、職場を 長期で休むことになったのがきっかけで、初めはつくば市に ある一般の病院に外来で通うようになりました。
気分がひど く落ち込む、夜眠れないということで、その病院で色々と薬 を処方してもらったものの、どんな薬よりも手っ取り早く気 分を楽にさせてくれて、眠ることのできるお酒を飲み続けて 3 いたので、体調がよくなるはずはありませんでした。
ある時、 その一般の病院で大量に毎日お酒を飲んでいることを正直 に話したところ、「うちの心療内科では軽度のアルコール問 題を抱えている患者さんは診ているが、あなたのように毎日 大量のアルコールを飲んでいる人をここで診ることはでき ない。」と言われ、石岡市にあるアルコール治療の専門病院 である「豊後荘病院」を紹介されました。
主治医から「断酒 会というものが地域にあるから、一度行ってみるとよいです よ」と言われ、まだまだ否認の気持ちが強かった私はそんな 言葉に耳を傾けず、その時診察に同席していた妻の方が、先 に土浦霞ヶ浦断酒会につながってくれました。
後から聞いた のですが、妻は断酒会のT会長やその奥さんと、電話等で 連絡を取ってくれていたようです。 妻の様子を見ているうちに、私も断酒会というものが気に なって、一度例会に出てみることにしました。
その日の例会 では、断酒会員の皆さんが、ひとりひとり、それぞれの酒害 にまつわるお話を率直に語られていて、それまで自分だけが、 自分一人だけがお酒で問題を抱えている、お酒の問題は自分 でなんとかするしかない、という考えが強かった自分が、初 めて同じような悩みを抱えている方々の話を聞き、どこか少 し安心した感覚になったのを今でも覚えています。
断酒会に 出会った当時もお酒は飲んでいましたが、この集まりに参加 していれば、いつかは自分もお酒をやめることができるのか もしれないと思い、入会を決めました。 ただし、入会してからの私は決して褒められたような断酒 会員としての生活を送ってきたわけではありません。
何度も、 飲んだりやめたりを繰り返していました。
その結果、去年の 3 月には結婚してから 10 年以上一緒に暮らしていた、妻と 子ども二人が家を出ていき、今も別居の状態が続いています。
去年の 1 月に家族が家を出ていくことになったことがき っかけとなっているかはわかりませんが、その頃からがむし ゃらに例会に通う生活が始まりました。
県内の例会、関東、 東北、中部、オンライン例会等、自分が足を運べそうな例会 を毎日調べて、一日断酒を続けるために、できるだけ一日で も多く、一か所でもたくさんの例会出席をしてみてようとい う生活に変わりました。
結果、まだこの一年と少しの期間で すが、お酒が不思議と止まっている気がします。
4 その期間の例会通いは、私にとっては毎日が新しい事の発 見でした。例会の会場に出向いて、多くの仲間たちの体験談 を心で聴いて、肌で感じて、素直に受け入れられるようにな ると、ご本人の話は、自分が気が付けなかった酒害体験を思 い出させてくれ、ご家族の話は、まるで自分の家族の代わり に話してくれているように聴こえるようになりました。
また、 あれだけ再飲酒を何度も繰り返してお酒の止まらなかった 自分が、お酒よりも、今日のように仲間との出会う喜びの方 が大きいと感じるようになりました。
そんなことに気づかせ てくれたのも、これまで出会った日本全国の断酒会の仲間た ちの存在です。
ただ、過去に自分がやってきたことをいまさら変えること はできません。
今たまたまお酒が止まっているからといって も、ずっと失ってきた周りの信頼を取り戻すことは簡単なこ とではありません。
ただ、今の自分にできることは、自分の 足で例会に参加して、多くの仲間の体験談を聴いて、その中 で、自分自身の過去の酒害体験を掘り起こし、しらふの自分 で逃げずに何事にも向き合うことだと思っています。
一日断酒を一日でも長く続けるためにも、これからも断酒 会のこの輪の中に入って、皆さんと共に在り続けたいと思い ます。
「アルコール依存症者とは」
アルコール依存症とは、長期間にわたってアルコールを大量に飲酒又常習化し続けることによって、アルコールを摂取しないといられなくなる状態(精神依存)と進行すると最後は身体的依存にまで到達する病気です。
アルコールの酔いだけが一時的に閉塞感からの解放感を求め、ただただ酔いを求める酒となります。又お酒生活が中心になり、家庭生活・社会活動が疎かになり、どんどん孤立した日常生活となります。
又アルコール依存症は偏見の病気です。周りの家族・知人・職場等での偏見、意志が弱くて、怠け者等病気として捉えない、その為治療に結びつかない病気です。
「もしかしたら自分はアルコール依存症ではないか?明日からお酒は止めよう、止められると思うが、止められない病気です。」
「適正飲酒って何だろう? ~」
アルコール依存症はお酒を飲む人なら、誰でもかかる可能性のあるごく普通の病気です。全国には推定患者が60万人ぐらい存在すると言われています。
厚生労働省では、アルコールの適正飲酒量や多量飲酒と呼ばれる量について、以下の通り示しています。しかし、適正飲酒量は性別や体質、その日の体調などにより変化することに注意が必要です。
※女性は男性の 1/2~2/3 の量が適正量となります
<適正飲酒量と問題となる飲酒量(純アルコール摂取量換算):男性の場合>
適正飲酒量 20g/日
生活習慣病を招くリスクが高くなる量 40g/日
多量飲酒量(身体、精神、社会的な面においてリスクを高める量)6 0g/日
アルコール飲料に含まれる純アルコール量 =(アルコールの量)×(アルコール濃度×0.01)×0.8= g (
例)度数 5%のビール缶(500ml)1 本= (500ml)×(5×0.01)×0.8=2 0 g=2 ドリンク ※純アルコール量 10g で 1 ドリンクになります。
*茨城県精神保健福祉センター発刊「あなたへ」から抜粋